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2010/03/01
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Fuji Grout Techno co.,ltd

平成22年3月1日

◆旧管処理工(廃止管路充填工) 注入施工前の一工夫 

 近頃、俄かに現実味を帯びてきた東海大地震。
 その対策の一つである旧管処理工(不用となった管路、暗渠の埋戻し充填)の注入施工前のちょっとした一工夫を紹介致します。


 旧管処理工(廃止管路充填工)は通常、新しい管路(上・下水道用)を布設後に行います。
 それは、上・下水道は直接人の生活に密着してる為、何日も止める事が出来ないからです。

 今回紹介する現場は、今まで40年使われてきた水道管を、地震に強い新しい管に入れ替える工事で、その一環で旧管処理工が発生した訳です。


 仮復旧したばかりで、古いアスファルトと新しいアスファルトの色の違いがわかります。
 この濃い色のアスファルトの下に新しい水道管が布設され、そのまた下部数十センチの所に古い管路があるのですが、その深さが一定していなかったり、長い年月で右や左に曲がっていて掘り起こすのが難しい為、注入して埋め戻すのです。


 普通のマンホールのフタのようですが・・・


 実は強化プラスチック製で軽く、簡単に持ち上げることが出来るのでした。


 キャップ付きの鉄パイプが見えて来ましたが、実はこのパイプが埋戻し注入する古い管路に繋がっているのです。


 このパイプにグラウト用部材を繋ぎ注入を行います。

 また、注入後はグラウト用部材を撤去し、元通りフタをして注入作業は終了になります。


 しかし、何故これが一工夫なのかというと・・・
 仮復旧作業時にこのような簡易マンホールを設置することによる利点があるからです。

 今までの多くは、旧管路に繋いだ注入用パイプに土砂が入らないようキャップをし、パイプが通行の邪魔にならないよう地面の中に収まるよう復旧していたのですが、このような場合、その作業時にグラウト管が意図しない方向にズレたり曲がってしまう為、いざパイプを露出させようと掘削した時、発見するのに時間と手間がかかったり重機が必要になったりと大変な苦労があります。
 また、交通量の少ない箇所ではパイプを地面の外へ露出させておけばいいのですが、誰が通行するのかわからない一般道路や住宅地の中では、それも不可能であります。